千葉洋幸

作品紹介
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PLUS et MOINS 2014 意志と表象 形になるとき

以前に時間という目に見えないものや不確かなものに着目し、形にすることにある意味をもたせ具現化する要素を取り入れ、制作時の感じる時間や環境を移行させた形として発表を行った。

今回は作品を制作していく過程の中で、表現者として制作する動機や制作を続けていくこと等の自己の「意志」が制作上かなり重要な要素として浮かび上がり、それに応じて形・色に変化が生じてくる「表象」に着目してみたいと感じた。それらが平面・立体となり現れたとき、その先に何をみせるのか。もしくは何をみせられるのか。

自分自身が現代に生きていること。

その意志と表象が重なり合うとき。

形になるとき。

自分自身への問いかけともなり,

自身の生き方とともに作品も変化していくだろう。

PLUS et MOINSシリーズ作品について

これらの作品制作のきっかけは、学生の時に森の中にあった栗の実の虫食いの痕跡を見たときにある。その痕跡からは生命感やリアルな質感が感じられ痕跡がもつ「生々しさ」というものに魅力を感じるようになる。そこから自然界における人間とは何か、また生きることとは何かを考えさせられた。当時、大学の講義で絵画を専攻し現代絵画に興味があり、この「生々しさ」を絵画表現として構築できないかと考え実験的に制作を試み始めた。この絵画表現に適している支持体としてベニヤ板・合板を採用している。これらの作品は表面が剥離され、虫食いされたようなスタイルをしているが、虫食いそのものの再現ではなく作品に残す自らの痕跡であり、絵画表現としての生み出される痕跡であると考えている。

実際の虫食いの痕跡は生きるために残された跡であり、一方で作品は制作している自己の存在を画面上で確認するかのように支持体が壊された跡。その両者が重なってみえる時、「生命力」・「生々しさ」といったものが想起されると考えた 当時、これらの要素が自己の新たな絵画構築への指標とならざるを得なかったのである。

PLUS et MOINSシリーズ作品は自己の絵画表現としてのプラス的行為(支持体制作/着彩等)とマイナス行為(表面の支持体を削って壊すこと)によって生み出される絵画構築の一模索として一貫して制作を行なっている。その作品群は自分が今生きていることを色や形に置き換え、さらに制作時の感情や時間など自分を取り巻く環境が作品へ移行した造形的絵画であると考えている。